今年のお盆は時間があったので
実家に帰って、
何年ぶりかに家族全員で迎え盆に行きました。
我が家のお墓は隣りの市にあるので
歩いていくのは難しく、
提灯を灯しながら車に乗って移動するという
なんとも風情のないお盆なのですが
(やはり、夕暮れのなか先祖の霊を迎えに行って
墓から灯した提灯を持って、歩いて帰るというのが迎え盆の風情だと思うのです)
墓前で弟と馬鹿なことばかり話して、
中学生のころもこんなだったよなと思いだして
弟と居るときは一生こうなのかしら、なんて思ったり
白髪の増えた(若いのに)弟の前頭葉を眺めながら
まあそれもいいかもね、と思ったり。
母方と父方、両方のご先祖さんを迎えに行くので
墓を二つ経由するのです。
家紋の違う二つの提灯を、
弟と一つずつ持って
「助さん、角さんみたい」と言って
家の前で、かんばを焚いて
ふたつの仏壇的なものに
それぞれの家紋が入った提灯の灯りでろうそくを灯し
天麩羅を供えて、線香を焚き
くるくる廻る灯明のあかりをしばらく眺めて
うん、家族全員のお盆はいいもんだ、と思いました。
そうそう、母がはしゃいで「ビールを買って帰ろう」と言い出して
帰りのスーパーで、缶ビールを6本買いました。
でも家族みな酒があまり強くなく、父に至っては下戸で
言い出した母も半分で「もういい」と言い出し
結局ビールは2缶足らずでその役目を終えたのでした。