変なの。

10月8日、pm7時。ナノグラフィカにて、

本日は「西ちゃんご飯」の日。

 

西ちゃんの作って来てくれたカレーを、福太郎と西ちゃんと私で食べていたら

 

福太郎が「はやかちゃん、このあと絵描いて遊ぼうよ」

と言った。

(最近福太郎と、キャラクターを想像して描き合って遊ぶのが流行っているのである)

 

私はカレーを食べながら

「今日は書きかけの脚本、書きあげたいから、むり。」

と言った。

そう、明後日はリーディングの会なのである。

 

「羽)西ちゃん、かけた?」

「西)オレ、書きましたよ」

「羽)まじで?!早いじゃん。私まだ全然。書き上がるかなー。困ったなー。」

「西)いや、大丈夫っすよー。実はオレ今週は、長野市民日記の〆切もあるし、祭りもあるんで、脚本は早めに書きました」

「羽)そっかー。いやー毎回書くのってさ〜、結構大変だよね〜。」

やりとりを静かに隣で聞いていた福太郎が

 

「福)え、書くの嫌ならさ、じゃあ、おいらと一緒に遊ぼうよ」

と言った。

 

「羽)い…、いやいや。”は〜ぁ”ってカンジで言ってるけどさ…、これね、実は楽しいんだよ。」

「福)え?」

「羽)”書けないね〜、間に合うかな〜”って言ってるんだけどね、こういうやりとり、実は楽しくて、してるの。

   ね、ね?西ちゃん」

「西)そ、そうそう。そうなんだよ」

「福)ふーん。」

 

「福)じゃあいいじゃん。”かけないね〜”って言ってるのが楽しんだったらさ?

 書かなくていいってことなんじゃん? だからさ、よけい良いじゃん。遊ぼうよ」

 

ぎくぎくっ、ぎくり。

 

「羽)で、でもでも。ごめん福太郎。

 複雑なんですけど…、2日前の今日は”書けないね〜”って言ってたいの。それが楽しいのね。

 でも木曜日には書き上がってて、みんなと読み合いたいの。その時には書けてて読めないと

 今度はとっても楽しくないんだよ」

 

「福)ふーん。変なの」

 

そうだそうだ福太郎。きみは至極まっとうだ。

 

好きなものを面倒くさがってみたり、やりたいことなのに大変がってみせたり、そういう一連のことを

実は楽しんでいたり。

大人って(というか私って)脳内が暇なんだなあ。